野生動物の治療、保護も行っております。 もし、怪我をしている、弱っている野生鳥獣を見かけたら…

鳥インフルエンザの発生状況をみつつ、受け入れ鳥種を限定することがあります。

まず保護鳥があった場合はいきなり持ち込みをせず、必ず電話相談をしてください。

野生動物レスキューBOXを制作・販売をしています!

 

もしもけがをしたり弱っている野生動物を見つけた場合、実際保護搬送が必要な場合、入れるものがなければ動物にとっても人にとってもさらなるケガや負担となってしまいます。

簡易な組み立てで蓋もできるレスキューBOXを車に積んでおいてもらえることで、双方にとって負担の少ない保護が実施できます。

必要な判断、問い合わせ先も記載した紙も添えます。

院内で販売しています!

レスキューBOX ¥550(税込み)

車載用ステッカー ¥220(税込み)

 


もし弱っている野生動物を見かけたら…

 

・いきなり手を出さず、様子を見てみましょう

野生動物にとってヒトは最大の脅威でもあり必死に逃げようとします。

猛禽などの場合必死に抵抗しケガをしてしまうこともあります。

まだ少しぼんやりしている巣立ちヒナ(4月~8月に増えます)かもしれません。

自然の摂理として弱っているかもしれません。

本当に保護を必要とすべきかどうか、まずはしっかり観察を。

手を出さないというのも必要な勇気です。

「においがついたら放棄される」というのは迷信です

 

・各市町村、または環境省奄美野生生物保護センターへ連絡

どうすべきかまずは相談!

いきなり手を出してけがをしてしまったり、暴れてさらに弱ってしまうこともあります。

また、鳥インフルエンザなどの感染症のリスクもあるので、まずは指示を仰ぎましょう。

動物病院にも、まずはご相談下さい。

 

・保護すべき状況であった場合

(明らかに弱っている、ケガをしている、路上などさらに事故にあう可能性が高いなど)

できれば段ボールなどにすぐに入れましょう。

一般的な鳥かごは勧めません(羽が擦れてしまう、丸見えで強いストレスとなる)

段ボールに空気穴をあけたり、水や餌を入れる必要はありません。

むしろ真っ暗になっている方がストレスが少なくて済みます。

 

・捕まえるときは十分気を付け、迅速に!

声をかけたり、目を見つめたり、なでたりはしないでください。

野生動物にとってヒトはとても怖い存在。捕まること自体、かなり強いストレスでもあり、捕まるくらいすでに弱っていると思ってください。

 

・搬送中は音楽をかけたりせず、安全運転!

慌てていて事故を起こしては本末転倒になってしまいます。

「少し家で様子を見てみよう」「家で数日飼ってみよう」はすべて違法となってしまいます。指定病院に連れて行ってもらえるようお願いします。

また、連れてこられた場合、保護状況などをお聞きします。
(場所、状況などを聞き、原因を究明します)

野生動物は所有者のないどうぶつですので、保護主さんも特に治療費等は必要ありません。

こちらでお預かりし、出来る限りの治療をし、もしも死んでしまっても次へつなげられるように活用します(標本化、大学への研究提供など)

 

 奄美では毎年60件前後の野生動物の保護があります。

中にはアマミノクロウサギや、ケナガネズミなど非常に希少な種類が来ることもあります。

一例一例が大切な記録ともなります。

 

万が一夜にクロウサギが死んでいる!などを見つけた場合も、できれば翌日を待たずに環境省か病院へ連絡をくださるようお願いします。

死んでしまっていても、血液や細胞、配偶子、体についているダニなどすべてが貴重なデータとなります。

これらのデータは時間が勝負。

死んでしまっていても、もしそれが時間がたっていないものであると判断した場合はすぐに対応できるよう、決して無駄にならないように尽力します。

死因究明にあたっても、時間がたってしまうと劣化してしまい、判別できなくなるケースもあります。

ご協力をお願いいたします!

関連リンク:

環境省 奄美 野生生物保護センター

http://amami-wcc.net/attention/trouble/